日本型社会主義

 日本型社会主義という言葉がある。少なくともwikipedia大先生には掲載されている。

日本型社会主義 - Wikipedia

 社会主義というと、18世紀の空想的社会主義からソ連による退廃的な権威主義共産主義キューバのような医者でさえ安月給だけれどもそこそこ国民は幸せな社会主義北朝鮮のような名前だけの社会主義など、話題に富んでいて一概に定義するのが難しい。

 しかし、共通点としては欲ばかり追いかける資本主義に対する概念である点や、誰もが平等であり社会のために生きるべきだと正しいことは言ってるけれども人間そう簡単にやる気出るようにはならないよね、と突っ込めてしまう点などが挙げられると思う。

 翻って現代日本のことを考えてみると、どうだろう。金や権力を追い求める政治家や大手企業幹部、休みの取れる公務員といった一部の特権階級が成功者として恵まれているので、人は生まれながらにして平等なんてくそくらえ、拝金主義で生きるやつばかり得しやがって、特権階級には恵まれたやつしかいないから奴らは何をしても許されているんだ、という考えを持つ人もいるだろう。そういう人にとっては寝耳に水の単語なのかもしれない。日本が社会主義なら自分はもっと得している、いい生活を送れているはずだと。

 でも本当にそうなのだろうか。確かに、生まれながらにして金や家柄等レアアイテムを持ち合わせ、将来が約束されている特権階級は存在するのかもしれない。ただその特権階級が累進課税制度を持つ日本で所得の何割を払って生活保護受給者を食わせているのかという点にも気を留めてもいい。併せて、これまでの人間社会で格差がつかなかったのはコミュニティを形成していなかった初期のわずかな期間だけであり、その後は特権階級が自らの能力を他人を扱き使うことにばかり注いでいたことを思い出してもいい。

 あるいは、もちろん神の見えざる手が働いた影響もあるが、恵まれている公務員が考え、能なしの政治家どもが法律に社会で通用する効力を与え、恵まれている公務員が運用事務を行うことによって、電源が切れたらすぐにまた充電して○videoを閲覧できる点を思い出してもいい。

 

 共産主義が死語であり、社民党の存在感が希薄な今、資本主義に反する概念なんて気に留めることはないだろうけれども、資本主義という一制度に頼ってばかりいてはジエンドであることを気に留めるのは重要だ。人間には唯一の正しいことなんて分からないのだから。