社会貢献

 自分は社会に貢献したいことになっている。社会人としては当然だ。「あなたは何のために仕事をしているのですか。」と問われたら「はい、社会に貢献するためです。」と間髪入れずに答えることができるのが勤務時間中の自分だ。もちろん頭の中まで本気で社会に貢献したくてたまらない状態である必要があるし、その行動は常に最大多数の最大幸福を考えたものでなければならないし、誰かからの「ありがとう」の一言でやる気が出るのだ。

 だが勤務時間外の自分は社会など消えてなくなればいいと思っている。民主主義になったものの、社会は権力(過半数の意見又は金、権威、外見、家柄並びに人脈等権力の強さ)の都合のいいように作られており、その前提において自分は現在権力を持つ立場と言い切れないことに加え、今後の権力を得る見込みは絶望してしまうほどに小さいにも関わらず貢献することを社会は権力で強制するからだ。またどれほどきれいごとを叫んでも結局権力に負ける理不尽な社会や人間が嫌いだからだ。そして更に嫌なのは自分がそんな人間の一人であり社会人とみなされる立場にあることだ。

 こんな感じでジレンマを作ってみたが、だからなんだと思う。ただひとつ思えるのは気分がすっきりした。